ジョリパットは、アイカ工業が開発したアクリル樹脂系の塗り壁材で、外壁・内壁どちらにも使える高性能仕上げ材です。優れた耐候性・耐汚染性・通気性を持ち、長期間にわたって美観を保ちます。骨材や仕上げパターンの種類が豊富で、意匠性の高いデザイン表現が可能です。ひび割れしにくく、カビや藻の発生も抑えるため、メンテナンス性にも優れています。住宅から商業施設まで、幅広い建築で使用されています。

名称ジョリパット
大分類左官材
小分類 -
特徴 アクリル樹脂系の内外装仕上げ用塗材。骨材(砂・石など)や顔料を混合しており、塗り壁調の意匠が可能。アイカ工業が製造・販売
肌目 コテやローラーで塗布することで、マットな質感・立体感のある仕上がりに。パターン・カラーのバリエーションが非常に豊富
用途 住宅・店舗・公共施設などの内外装の壁面仕上げ材。防藻・防カビ性、耐候性、透湿性に優れ、デザイン自由度も高い
産地・メーカー 日本製(アイカ工業)。全国の建材流通・工務店・左官業者を通じて施工・販売されている。地域気候に応じた仕様も展開あり

ジョリパットの概要・特徴

ジョリパットは、アイカ工業株式会社が製造・販売する、塗り壁材(意匠性塗材)のトップブランドです。セメント系ではなく、アクリル樹脂などを主成分としており、砂や砂利などを混ぜ合わせて作られています。

最大の特徴は、デザインの自由度が極めて高いことです。コテやローラー、スプレー(吹き付け)といった様々な施工方法によって、100種類以上の多彩な模様(パターン)を表現できます。さらに、カラーバリエーションも非常に豊富なため、組み合わせ次第で無限のデザインを生み出すことができます。

また、樹脂が主成分であるため、柔軟性があり、ひび割れに強いという性質も持っています。耐久性や耐候性にも優れ、長期間にわたって美しい外観を保ちます。

ジョリパットのメリットとデメリット

メリット

  • 圧倒的なデザイン性:豊富なパターンとカラーバリエーションの組み合わせで、洋風から和風、モダンまで、あらゆるテイストの外観を実現できます。
  • 優れた耐久性・耐候性:柔軟な塗膜が建物の動きに追従するため、ひび割れが起きにくいです。また、色褪せにも強く、長期間美観を維持します。
  • 防カビ・防藻効果:カビや藻の発生を抑える効果があり、建物を汚れから守ります。
  • 汚れに強い製品がある:雨水で汚れが洗い流される「低汚染タイプ」の製品もあり、きれいな状態を保ちやすいです。

デメリット

  • コストが高い:一般的なサイディングの塗装などに比べて、材料費も、専門技術が必要な施工費も高価になります。
  • 職人の技術に仕上がりが左右される:コテなどを使った手作業で仕上げるため、職人の腕前によって、模様の美しさや均一性が大きく変わります。
  • 汚れがたまりやすいデザインもある:凹凸の深いパターンを選ぶと、その溝にホコリや排気ガスの汚れが溜まりやすくなることがあります。
  • メンテナンスに手間がかかる:将来的に塗り替える際、凹凸の多い壁面を高圧洗浄で完全にきれいにし、下地を整えるのに手間と費用がかかる場合があります。

ジョリパットの用途

ジョリパットは、その高い意匠性と耐久性を活かし、主に建物の内外装の仕上げ材として幅広く使われます。

  • 外壁の仕上げ材:最も代表的な用途です。新築住宅から店舗、商業施設まで、オリジナリティのある外観を求める場合に採用されます。
  • 内装の壁の仕上げ材:リビングや玄関ホールのアクセントウォールなど、室内の壁を印象的に仕上げるためにも使用できます。
  • 外構の仕上げ材:門柱や塀などを、建物の外壁と同じデザインで仕上げることで、家全体に統一感を持たせることができます。
  • リフォーム:既存のモルタル壁やサイディングの上からでも、適切な下地処理を行うことで塗り重ねることが可能です。