家を建てる際、最も重要な選択の一つがハウスメーカーの選び方です。
単に住む場所を決める以上の意味を持ちます。
- 家族のライフスタイルや将来の変化
- 趣味や価値観に合った快適な生活空間
これらを実現するための重要なステップとなります。
しかし、世の中にはあまりにもたくさんのハウスメーカー・工務店があります。
だから、どこのハウスメーカーを選べばいいか分からない!
もう悩みすぎて疲れた…
そんなあなたのために、自分たちにとって最適なハウスメーカーを選ぶためのポイントを詳しく解説し、家づくりを成功に導くための手助けをします。
この記事を読めば、ハウスメーカー選びのポイントが分かります
ハウスメーカーが選べない!なぜ迷う?
ハウスメーカー選びは複雑で難しいプロセスなのは確か。それだけに時間をかけるて選ぶべきです。
そこで、失敗しないためにも、十分な情報収集と検討が必要となります。
その結果として、色んな悩みも出てきます。
選択肢が多すぎる
日本の住宅市場は非常に競争が激しく、多くのハウスメーカーが参入しています。
現在、3万社近くのハウスメーカー・工務店が国内にあります(住宅産業研究所調べ)。
伝統的な日本式住宅から、最先端のエコテクノロジーを取り入れた住宅、さらには西洋風のデザインを採用した住宅まで、幅広いスタイルから選択が可能です。
それだけに、選択肢が多すぎて何が良いのか分からなくなりますよね。
各ハウスメーカーが独自の強みも前面に打ち出しています。例えば耐震性や断熱性に特化しているメーカー、自然素材を用いた健康に配慮した住宅を提供するメーカーと言った具合に。
これから家づくりを始めようとする人にとって、これらの選択肢から自分たちのニーズに最も合うハウスメーカーを見つけ出すことが、一つの課題です。
何を基準に選べば良いか分からない
ハウスメーカーを選ぶ際の判断基準はなんでしょうか?
耐震性や耐久性、メンテナンスのしやすさ。価格なら初期費用だけでなく、長期的なランニングコストも重要な要素です。
デザインに関しては、外観だけでなく、間取りや機能性も考えなくてはいけません。
サービスについては、アフターサービスの質や保証期間、提供される付加価値サービスなどがポイントとなります。
これらの要素を総合的に比較・検討する必要があり、何を最優先に考えるべきかを決定するのは難しいのです。
予算との兼ね合い
理想の家づくりを目指すと、いくら予算があっても足らなくなります。
土地の購入費用、建設費用、内装やオプションの費用など、予算を超えてしまう可能性が非常に高くなります。
そのため、限られた予算の中で最もコストパフォーマンスの高いハウスメーカーを選択することが求められます。
しかし、低価格であることが必ずしも最良の選択とは限らず、長期的な視点でコストを考慮する必要があります。
例えば、初期費用は高くても、耐久性が高くメンテナンス費用が少ない住宅の方が、結果的には経済的に有利になる場合もあります。
予算を立てるとどうしても初期費用にばかり目がいってしまいますが、本当はトータルで考えなければいけないのがまた難しいところですね。
ハウスメーカー選びのポイント
ハウスメーカーを選ぶ際に、特に重視すべきポイントを紹介します。
- デザイン性と建築スタイル
- 家の性能
- 予算とコストパフォーマンス
- アフターサービスと保証内容
- 営業担当との相性
これらの内容から、あなたが何を重視するのか。
その優先順位を決めることが大切です。
デザイン性と建築スタイル
デザインはあなたの好みや日々の気分を映し出す重要な要素です。
自分たちが心地良いと感じるデザインや、家族のライフスタイルに合った建築スタイルを提供できるハウスメーカーを選ぶことが大切です。
実際に建築された家を見学することで、デザインの好みや質感、空間の使い勝手を確認しましょう。
モデルハウスよりも、完成見学会やOB訪問がイメージしやすいね
家の性能
家を選ぶ際には、その性能に注目することが不可欠です。
ここで言う「家の性能」とは以下のようなものを指します。
家の性能指標の例
- 断熱性能
- 耐震性
- 省エネルギー性など
住宅の快適性や安全性、そして維持費用に大きく関わる要素です。
これらの性能は、住む人の生活の質を高め、長期的なコスト削減にも寄与するため、非常に重要なポイントです。
選ぶハウスメーカーによって、これらの性能に対するアプローチや技術力には大きな差があります。
そのため、自分たちの求めるレベルの性能を提供できるかどうかを、事前にしっかりと確認する必要があります。
例えば、断熱性能が高い家は冬暖かく夏涼しいため、快適な居住空間を保つことができるだけでなく、暖房や冷房にかかるコストを抑えることができます。
また、耐震性能の高い家は、地震が起こった際の安全性を確保します。
予算とコストパフォーマンス
理想とする家を予算内で建てるためには、コストパフォーマンスを重視したハウスメーカー選びが必要です。
どうしても安かろう悪かろうになり、高価なハウスメーカーが最も安心して任せられるのは確かです。
しかし、安価でありながら品質の高い建築を行うハウスメーカー・工務店や、コストを抑えつつも独自の技術で高い性能を実現するメーカーもあります。
複数のハウスメーカーから見積もりを取り、比較検討することが重要です。
アフターサービスと保証内容
家は完成した後も、ハウスメーカーとは長く付き合っていくものです。
そのため、充実したアフターサービスや長期保証を提供するハウスメーカーを選ぶことが、長期的な安心感につながります。
定期的なメンテナンスや、万が一の際の迅速な対応が期待できるメーカーを選びましょう。
これらはカタログなどからは本当の姿が見えてきません。リアルな口コミや、ハウスメーカーの評判をまとめているサイトなどを参考にしながら決めるのがいいでしょう。
営業担当者との相性
営業担当者とのコミュニケーションは、理想の家づくりに非常に重要な要素です。
自分たちの要望を正確に理解し、柔軟に対応してくれる営業担当者がいるハウスメーカーを選ぶことで、スムーズで快適な家づくりが可能になります。
相談しやすい雰囲気や、信頼できる対応をしてくれるかをチェックしましょう。
実際にハウスメーカーを選ぶステップ
では、どのようなステップを踏んで、自分たちに合ったハウスメーカーを選んでいけばいいのでしょうか?
ここでは、次のようなステップでハウスメーカーを絞り込んでいくことをおすすめします。
- 自分たちのニーズ、重要視する点を明確にする
- カタログ収集を行い、各ハウスメーカーの特色を知る
- ピックアップしたハウスメーカーを比較する
- 住宅展示場や相談会へ参加する
- 最終的な選定
自分たちのニーズの明確化
家づくりを始める前に、何を最優先にするかを家族で話し合い、ニーズを明確にしておくことが重要です。
家を建てる場所。どのくらいの広さが必要か。日当たりのいい家がいいのか、快適に暮らせる家がいいのか。趣味を楽しむためのスペースなど、具体的な要望をリストアップしましょう。
並行して家づくりに関する勉強をするのもおすすめ。
例えばこれから子育てをする世帯であれば、子ども部屋を用意する必要もありますので、ある程度広い家が必要になります。
料理好きであれば人いキッチンが、楽器が趣味の人であれば防音室も検討に入れるべきかもしれません。
そのようなニーズをみえるかすることは、満足する家づくりの第一歩として大切なことです。
カタログ収集でハウスメーカーの特色を知る
自分たちのニーズがまとまったら、次はカタログ収集で情報を集めましょう。
ここでいきなり住宅展示場へ行ってしまう方がいますが、私はおすすめしません。
展示場はそのハウスメーカーの技術をコスト度外視で集結させたモデルハウスです。そりゃ良いものです。
しかしそのせいで、そのハウスメーカーが本当の実力以上に良く見えてしまい、他の選択の可能性を閉ざしてしまうことがあります。
モデルハウスをそのまま建てようとしたら、めちゃくちゃ高くなるよ…
また、話術が巧みな営業マンにつかまり、ズルズルと契約してしまう。そして、実際に住み始めると違和感から後悔することになってしまうのです。
だからこそ最初は、興味のわくハウスメーカーのカタログを集め、色々と比較してみるのがおすすめです。
効率よくカタログを集めるなら、資料一括請求サービスが便利です。
ピックアップしたハウスメーカーの比較
デザイン、コスト、アフターサービスなど、重要視するポイントに基づいてハウスメーカーを比較します。
各メーカーの特徴や強みを理解し、自分たちのニーズに最も合致するメーカーを選定しましょう。
漫然とカタログを眺めるのではなく、ポストイットなどでメモ書きを残したり、各ハウスメーカーの特色をメモして行きましょう。
こちらの記事では、大手ハウスメーカーの価格帯や特徴をまとめていますので、参考にしてみてください。
住宅展示場や相談会への参加
ここまでで調査した内容から、気に入ったハウスメーカーを絞り込んで、実際に住宅展示場にいってみましょう。
各ハウスメーカーの提供する家の質感や空間の雰囲気を体感できます。もしかしたら、カタログで膨らましたイメージと実際の印象が異なる可能性もあります。
また、はじめからいくつか見に行くハウスメーカーを決めていけば、一つのハウスメーカーに捕まってしまうこともなくなります。
また、相談会では自分たちの要望に合った提案を直接聞くことができ、質問や疑問を解消する絶好の機会になります。
ただ、実際に展示場に行ったり相談会に参加すると、一回にかかる時間が長くなりますので、この時点である程度絞り込んでおくことが大切です。
最終的な選定と契約
すべての選定作業を経て、最終的に自分たちにとって最適なハウスメーカーを決定します。
この段階では、契約内容を細部にわたって確認し、理解していない点や不安な点があれば、すべて解消しておくことが重要です。
また、建築中の変更が発生した場合の対応や追加費用についても事前に確認しておくと良いでしょう。
一生で一番の買い物をするのです。遠慮してはいけません。
選択の際の注意点
ハウスメーカー選びでは、初期コストだけでなく、長期的なコストやアフターサービスの充実度、営業担当者との相性など、多角的に検討することが重要です。また、契約前にはすべての疑問点をクリアにし、納得のいく決定をすることが大切です。自分たちの夢を形にするために、じっくりと時間をかけて検討しましょう。
アフターサービスを軽視しない
建築後のサポートや保証内容も重要な選択基準です。長期的な視点でハウスメーカーを選びましょう。
アフターサービスをおろそかにするハウスメーカーだと、トラブルのたびに対応に追われることとなります(そういったメーカーは往々としてトラブルが多い)。
一方で、多少のトラブルがあっても誠実に対応してくれるハウスメーカーは、信頼できますよね。
実際の家づくりのプロセスを理解しておく
家を建てるプロセス全体を理解し、各ステップで何が求められるのかを把握することが大切です。
ほっておいても家づくりはある程度進んでいきます。しかしプロセスを理解しておかないと、正しく施工されているか判断することができません。
無理な予算設定は避ける
予算を無理に上げたり、逆に抑えたりすると、後で後悔することになる可能性があります。
予算を上げてしまうと思わぬ出費やトラブルに対応できませんし、無理に抑えると質に影響が出たりと、あとあと問題が生じてしまいます。
長期的な視点で予算を設定しましょう。
契約前に細部まで質問する
契約前には、分からないことや不安な点をすべて質問しておくことが大切です。
納得いくまでしっかりと確認しましょう。
もし自分で選べない、迷子になった場合は?
どうしても自分でハウスメーカーを選べない、絞り込めないと言う方は、注文住宅のアドバイザーサービスを利用するのが良いでしょう。
ここでは、無料で利用できる次の3つのサービスを紹介します。
スーモカウンター
スーモカウンターは、専門アドバイザーに注文住宅に関する相談が無料でできるサービスです。相談個別相談や講座を通じて、家づくりに関する疑問や悩みに答えてくれます。
SUUMOカウンターは全国に200店舗以上あり、直接相談はもちろん、オンラインで相談できます。そして、予算立てや建築会社選びなどのサポートを受けられます。
また、営業行為は行わず、建築会社へのお断りも代行してくれるため、安心して利用できます。
LIFULL-HOME’S 住まいの窓口
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対応エリアには特定の都府県が含まれ、全てのサービスが無料です。
HOME4U 家づくりのとびら
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専門アドバイザーが全員ハウスメーカー出身であることが特徴です。
全国対応で、平日も土日も夜遅くまで相談可能であり、サービスは無料で提供されています。
ハウスメーカー選びのまとめとアドバイス
ハウスメーカー選びは、多くの時間と労力を要するプロセスで、非常に根気のいる作業です。
それだけに、あなたの理想とする家を実現するためには非常に重要なステップです。
自分たちのニーズやライフスタイル、予算を明確にし、それを満たすことができるハウスメーカーを選ぶことが、失敗をしないコツです。